皆さんは何か資格をお持ちだろうか。
俺は英検3級とそろばん4級を持ってるんだけど、どっちも大したもんじゃないから履歴書とかには書いても意味はない。
書いたら逆に「舐めてんの?」と煽られること間違いなしだろう。
はあ?舐めてんのはおめーだろ?(煽り耐性0)
俺の頑張りを認めて??
ちなみに寿司屋のバイトの面接に持っていった履歴書に試しに書いてみたけど1ミリも触れられずに終わった。
先生ー、副店長がシカトするんですけどー。
閑話休題。
っていうわけで今回は英検3級の試験を受けたときの話をしようと思う。何か期待してる人がいたら申し訳ないんで先に言っとくと
今回パンツは破れません。
英検3級の試験を受けることになった経緯
塾の先生「受けろ」
試験内容
英検3級は一次試験が筆記。場所は自分の学校で受けることになってる。で、1ヶ月後くらいに合否結果が学校で渡される。
二次試験は、1枚の絵を渡されてそれに対して試験官が質問してくる&試験官と会話するというもの。
準2級以降は分かんないけど、少なくとも3級は一次試験の筆記さえ通れば二次試験は実質あってないようなもんだ。
って当時の塾の先生が言ってた。(全責任を押し付ける)
先生「二次試験は聞かれたことに英語で答えればいいんだから簡単」
おめー、簡単に言うな!?
一次試験、寝坊
俺と言えば寝坊、寝坊と言えば俺みたいなところある。
8月、夏休みど真ん中。目覚めたのは試験開始30分前。家から学校まで徒歩40分は掛かる。
悲しいことに、俺の住んでる区はギリギリ自転車通学の許可が降りない区だった。
信じらんねーよ。俺の隣の区に住んでるやつがチャリで俺を追い抜くんだぜ?
それはさて置き、時間がヤバかった。準備は5分程度で終わるとして、試験まで残り25分。間に合わない。
塾の先生に「落ちました★」ならまだしも
「遅刻して受けられませんでした★てへ」なんて口が裂けても言えない。
親に送ってもらおうとも思ったが、両親は朝っぱらから元気に喧嘩をしていた。
もしかして俺の家族仲、ゴミだったのでは!?
徒歩じゃ間に合わない、親は頼れない。
俺の出した決断は一つだった。
「チャリで行こう」
そうだ、俺は英検を受ける前に軽くサイクリングをしようと思ってたんだ。そしたらたまたま学校の近くまで着いてしまうだけだ。
決して遅刻しそうだからチャリを使うってワケじゃない。これだ。これしかない。完璧な理論武装だ。
そうして俺は小野田くんもびっくりのケイデンスでチャリを漕いで、学校の近くに住んでる友だちの家に止めた。
いやあ今日行こうと思ってたサイクリングコースがまさか通学路とダダ被りなんてなあ!しかもゴールに定めてた友だちの家がたまたま学校の近くだなんてなあ!偶然ってこえー!(すっとぼけ)
こうして俺は一次試験の筆記に無事間に合い、見事二次試験へと駒を進めるのだった。
二次試験
季節は飛んで11月、時折吹く風は肌を刺すような冷たさだった。会場は大きめの私立高校。俺にしては珍しく、この日は余裕を持って会場に行くことができた。
他の受験生が待機場所の教室で参考書を読んだり単語帳を開いたりして二次試験に備えているのを横目に俺はただただ座って自分の順番が来るのを待っていた。
諦めの悪いやつらだ。これから会話するっつってんのに単語覚えたってしょうがない。カルボナーラ作るって言ってんのにご飯炊き始めるやつがいるかっつーの。
と、見事に斜に構えていた俺だが
単に過去問を家に忘れて手持ち無沙汰なだけだった。
ダサすぎる。
前日に塾の先生に「当日は過去問でも見てな」と渡された過去問を家に忘れてきたのである。
自分のアホさに泣けた。前日に荷物確認くらいしような。
涙をしばらく堪えてると俺の番がやってきた。
教室に入って席についたところで1枚の絵を渡され、それに対しての質問に答えていった。
ベンチに座ってる人は何をしていますか、とか。
広場でサッカーをしている人何人いますか、とか。
中学2~3年の英語の基本ができてれば本当に簡単な質問ばかりだった。
その後は試験官と英語で簡単な会話が始まる。
軽く自己紹介をしたり、部活何入ってるのとかそういう感じのことを聞かれたり。
順調に思えた。順調に進んでたせいで完全に英検をナメきっていた。
俺の心の中『英検ちょれ~~~~~www』
試験官はその隙を見逃さなかったらしい。
試験官「Would you like to do next week?(来週は何をする予定ですか?)」
俺「あー……(やっべ!全然聞いてなかった……『next week』しか聞き取れなかった!聞き直す時って何て言うんだっけ……忘れた!やっべ、マジでやっべ……)」
聞き取れたのはnext weekだけ、しかも聞き直すときのフレーズをド忘れし完全にテンパった、そんな俺が出した答えは――
俺「I will go to sea next sunday(日曜日に海に行きます)」
試験官「Sea!?!?!?!Realy!?(海!?!?!?!マジ!?)」
無事受かった。