誰にだって黒歴史はあると思う。
俺は大学時代の大半がそうだ。
何かやらかしたとか、そういうことはないんだけど
ただ髪型が酷かった。
ロン毛と言うには短くて、短髪と言うには長すぎる、まあ中途半端に長くてキモかった。
免許証を見てもらうのが早いかと思って免許証を用意した。
大学時代の友だち全員に口を揃えて「ふかわりょうじゃん」って言われた。
おかしいな!?こんなはずじゃなかったんだけどな!??
イメージ的には松田翔太くらいだろって思ってた。(ファンに殺される)
長くしてたのにはちゃんと理由がある。
俺は校則が少し厳しめの私立高校に通っていた。
身だしなみに対する校則が特に厳しめだった。
染髪はもちろん、奇抜な髪型もアウト。
長さも前、横、後ろでそれぞれ長さはここまで!と決められていた。
ここまではまだ1000歩譲っていいとして、驚くべきは「奇抜な髪型」にツーブロックがカテゴライズされてたことだ。
モヒカン、リーゼントなら分かる。
ツーブロックって割とメジャーだよな!??
閑話休題。
そんでもって、この髪の長さがきちんと守られてるか1ヶ月半くらいに1回のペースで頭髪検査なるものがあった。
もちろん校則通りの髪型にしたら変になる。
なのでみんなスプレーで髪の毛フワッとさせたり、ワックスでなんとか誤魔化そうとしたりしてた中で
俺は
「ありのままが1番だ」
と言って変な髪型のまま挑んでいた。
テメーはエルサかっつーの。
高校時代の俺はストレート命って感じで。もう全部真っ直ぐじゃないとイヤみたいな。ある程度の長さがないとイヤみたいな。
だからワックスとかでいい感じにするのも当時はイヤだった。
ていうかなんだよそのこだわり。オーガニックかよ、無農薬かよ。
野菜だって農薬バシャバシャにかけてた方が虫とか気にせず生で食えるでしょうが。(言い方)
ワックスでバチコーン!とキメた方が絶対マシになってたと思う。
そんな高校時代もあってか、髪の毛長くしたい欲が出たんでしょうね。
大学上がったらもう伸ばし放題よ。
3年の秋くらいまで美容院は半年に1回とかだった。
財布に優しいとか言ってる場合じゃねえ。清潔感0じゃん。
そんなロン毛ともお別れを迎える日が来る。
誰かが俺に言ってきたんだ。
「短いお前も見てみたいかも」
って。
何これ俺もしかして口説かれてる?(自意識過剰)
なんで俺がその子の言うことを真に受けたのかは覚えてないけど、多分時期的に「まあ就活もあるし」…と思ったのもあったんだろう。
ということで心機一転、ツーブロックちょっと入れて、髪をバッサリいった。そりゃもう少女マンガの失恋した女の子かってくらい。
そしたら周りは口を揃えて「そっちの方がいい」って言ってくれた。
俺も洗うの楽だし寝癖つかないしドライヤー楽だし
「短い方がいいかもなあ!!」(チョロい)
ってなった。
それと同時にロン毛が許されるのはイケメンだけなんだと学んだ。