ある日、高校1年の頃の友だちから1通のLINEが届いた。
ここでは仮に堀川とする。
堀川の名前を久しぶりに見て、当時の思い出が一気に蘇ってきた。
一緒にゲーセンに通ったこと、堀川の家で夜通しでモンハンしたこと……
こいつらゲームしかしてねえな。
一番強烈なエピソードは、堀川と俺ともう一人で大雪の中カラオケに行った翌日、見事に全員もれなくインフルエンザでぶっ倒れたことだろう。
忘れることはない、2月13日。よりにもよってバレンタインデーの前日だ。
お前、これ俺学校行ってたら絶対もらえてたからな。(自意識過剰)
なんか思い出したらムカついてきた。
とりあえず内容を確認しようとトーク画面を開いた。
堀川「セフレってどこまで優しくしていいワケ?」
なんだか懐かしいやつからLINE来たなとか、元気でやってんのかな、今何やってんのかな、とかそんな感傷は一瞬で吹き飛んだ。
聞く?第一声でそれ聞く?
普段からLINEしてるような人でも中々このロケットスタートはないぞ。俺、早速置いてけぼり食らってるよ?
興味なくてもせめて近況報告とかから入らない?なに、コミュ障?
まあいいや。とりあえずさ
なーーーんで俺に聞くん!??
俺「なーーーんで俺に聞くん!??」
堀川「この前久々に会ったときクズみたいな髪型になってたなって思ったから」
あ、分かった。堀川、お前の思考読めたぞ。
マッシュっぽい髪型の男は総じてクズ、みたいなスタンスなんだな!?そうなんだな?!??
まあ1000歩譲ってクズみたいな髪型だったとしよう。クズみたいな見た目だったとしよう。
だからって聞く!??
2,3人は殺してそうな強面だからって
「いつもどうやって殺るんですか」とは聞かないよな!?(いつも例えが下手)
ていうかなんだよその悩み。
まずね、そもそもね、聞く相手を間違えてるワケですよ。
純粋の擬人化(自称)とも言われた俺なんだから。
セフレとは…?(すっとぼけ)って感じだから。
ただ久々に堀川からのLINEが嬉しかったので、「分かんねえよ」で終わらせるのも勿体無いなと思って、とりあえず別の友だちに聞いてみることにした。
「そんなの賢者タイムで差をつけろよ」
瞬足かっつーの。
お互いに遊びって認識があるなら別にいいと思うんだ。平和じゃん。
でも、大体そういう関係はどちらかが好意を抱いてる場合が多いワケで。
どこまで優しくしていいかなんてそんなの
ゴリッゴリに優しくして「もしかして私、彼女なのでは?」って錯覚させておくか
都合のいいときだけ呼び出して、伝家の宝刀「シャワー浴びたら帰れよ」でドライな感じで接して「遊び相手なんだ」って意識させるか
のどっちかしかなくない?教えて、経験豊富な人。
※純粋の擬人化が一生懸命背伸びして語ってくれています。優しく耳を傾けてあげましょう。
ていうか堀川お前、人のことをクズみたいな目で見てるけどお前も大概だからな!???
俺「これブログのネタにしていい?」
堀川「名前変えてくれりゃ別にいいけど。こんなんネタになる?笑笑」
俺「分かんねえ」
堀川、なったよ。