ぽぽすこ行進曲

精神年齢は高校生くらいで止まってます

男2人の新宿デート備忘録

中学時代の友だちがインターンの関係で東京に来た。ここではOくんと呼ぶ。

 
俺のオタク人生はOくんから『涼宮ハルヒの憂鬱』を借りて読んだところから始まったので、彼は俺の人生を大きく捻じ曲げた人物ということになる。(責任転嫁)
 
Oくんはギャルゲーにも詳しかった。
 
「アレ面白いよ」「あの会社の新作が出るよ」「あれはこういう話なんだよ」
 
 放課後一緒に帰りながらそんなことを話してくれたので、自然と俺も詳しくなっていった。
 
彼は俺の人生を大きく捻じ曲げた人物ということになる。(2回目)
 
そんなOくんから「今度インターンで東京行くから案内してよ」とLINEが送られてきた。
 
俺は「いいよ」と脊髄反射で応えた。断る理由も特にないし、今まで新潟でしか遊んでなかったからなんか新鮮な感じだなと思った。
 
数分後の俺「あれっ?ていうかもしかしてこれ、デート……?」
 
知らなくていい事実に気づきそうになった俺は速攻で考えることをやめた。
 
とっさの行動はその人の本質が見えると言うけど、どうやら俺は現実からすぐ目を背けるらしい。
 
 
そして当日になった。
 
 朝起きてから「良いところあるかな」とシリアルをボリボリ食べながら探すもスカイツリーとか東京タワーくらいしか思い浮かばなかった。
 
バカと煙は高いところになんとやらだ。
 
最終的には
 
まあなんとかなるだろ
 
という結論に落ち着いた。男との予定なら行きあたりばったりでも許されるだろうというスタンスが丸見えである。
 
逆に男同士でメチャクチャ段取りよかったらちょっと引かない?
 
「えっ、待って待ってすごいじゃん。メチャクチャ色んなとこ行くじゃん。えっ、しかも晩飯、ファミレスじゃなくてオシャレな個室居酒屋!??」
 
俺だったら相手のこと間違いなく好きになってる。こんなのこのあと絶対ホテル行くじゃん。
 
これはOくんが俺に恋しないように、ある種の自衛のようなものだ。(暴論)
 
いうことで俺は迷いのない足取りで、そしてノープランで家を出た。
お前そのうち友だちいなくなるぞ。
 
 
合流したのが13時過ぎ。まあとりあえず新宿で腹ごしらえをするか、ってことになった。
 
ラーメン。
 

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やっべ、今気づいたけどティッシュが写ってる。 
 
Oくんは発表会とかがあるらしくちょこちょこ県外に行くことがあるという。
 
そのたびにレポートというか報告書みたいなのを教授に提出するらしいんだけど、前半は発表会の報告、後半は食べた昼食やスイーツを毎回載せてるらしい。
 
メチャクチャ楽しそうだな!??報告書だけ俺も書きたいんだが??
 
発表会の報告書見てたら美味しそうにスイーツを頬張るOくんが唐突に現れるんでしょ。すげー面白いじゃん。
 
腹もいっぱいになってお店を出たところで、俺たちは早速次どこに行くか悩んだ。
店を出てわずか3歩 である。
 
買い物する場所やデートスポットは数多くあれど、男2人という条件になると途端に行く場所が限られてくる。
 
とりあえず立ち止まってるのは寒いので、歩きながら考えることにした。
 
 

ゲーセンへ

 
星と翼のパラドクス、というゲームをご存知だろうか。
 
Oくんは最近そのゲームにハマってるということだったので、ゲーセンに向かうことにした。
 
わざわざ東京に来てやることかと聞かれたら間違いなく「NO」と即答できる。
 
筐体に座るとOくんはシートベルトを締めた。
 

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ん?
 
俺「シートベルト!?!??」
Oくん「これ、結構ガシャガシャ動くんだよ」
 
他のプレイヤーを見てみると、なるほど確かに筐体が前後左右に激しく揺れていた。
 
Oくん「このゲーム、何がいいって出撃前に女の子とハイタッチ出来るとこなんだよな」
 

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そう言いながら巨乳の女の子とハイタッチする彼の笑顔はとても楽しそうで眩しかった。
 
 

ルミネへ

 

次にスイーツを食べにいきたいということでルミネに向かった。
 
Oくんは『前回フルーツ系を食べたから今回は和スイーツがいい』とわがままボーイぶりを発揮。
 
こちらがパフェ。
 

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Oくんは抹茶のパフェ、俺はほうじ茶パフェを注文。 
 
野郎2人組が午後4時に向き合ってパフェを食べているのは周りのテーブルを見渡しても俺たちだけだった。
 
そんな俺たちのここでの話題はOくんに出会いがねえって話。
 
こちらの返答としては「マッチングアプリしかねえ」だった。(乱暴)
 

次に晩ご飯を食べに行った。(鋼鉄の胃)
 
チーズビビンバを注文した。
 
   ↓ココらへんにチーズ

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ここではOくんの就活の話になった。正直相談する相手間違えてるんだけど、不安そうな顔をするOくんの前でそんな事は言えなかった。

「お祈りメールは届いたら開かずに即捨てるのがメンタルを病まないコツ」

と何の役にも立たなそうなアドバイスをしておいた。


いい感じにしゃべり疲れてお互いスマホをいじってると、たまたま見えたOくんのスマホの壁紙がメチャクチャおしゃれだった。
 
↓これ
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Oくんも変わるもんだなあ。Oくんのことだからエ◯ゲの壁紙にしてるもんだと思い込んでた。よくないね、偏見は。

彼には謝るべきだろう。侮辱と取られてもおかしくないことを思ってしまったことを。



Oくん「ああ、これ◯ロゲだよ」
 

 
返せよ…俺の謝罪しようと思った意思をよ…!!