これは大学1年の7月くらいの出来事だ。
夏休み前のテストを目前に控えた7月半ば。
父親「どうだ、大学生活はもう慣れたか。今度様子見に行くからな」
様子を見に来るときは大体おばあちゃんが来てたので、俺の父親自らが出向いてくることは珍しい。
「俺に会えなくて寂しくなっちゃったかな」と送ると
既読無視された。
息子のボケ、総スルーか。なあ。
それが父親のすることかよ!!!?
せめて何か返してくれよ。
そして父親が訪ねてきた当日。
まずは近くの焼肉屋に行った。
友だちは出来たのかとか、サークル楽しいかとか、勉強は大丈夫かとかそういうしょうもないことを聞かれた。
勉強は何も問題ないよ。友達の話だけど英語の授業で辞書引く練習してるらしいんだ。
ていうか、そういうのはGW明けに聞くもんだよ。
7月はどう考えてもちょっと遅いよ。
そうして家に戻ってきて一息つくと、父親は俺の名前を呼んで改まった表情でこう言った。
パパ「実は離婚したんだ」
…
……
なんて???!?!?
完全に想像してない方向からパンチが飛んできたんですけど!!!
ていうかもう既に過去形!?!?
『しようと思っててな』とか『することになってな』ではなくて
『したんだ』!??
あ、もうしたんだ!!?
あ、じゃあ今日はその報告に!!
さては俺の様子見はついでだな!!?
……まあ、そうなんすよ。
何回かちょろっと言ってるんだけど、うちの親、気づいたら仲悪くなってて。
当時のぽぽすこ家『ピリついて、地獄』だったんすよね。
もみ消して、冬みたいなノリ
家帰ったらバチバチのパパママいる、みたいな。
そりゃね!!!!夜遊びもしたくなりますわ!!!!帰りたくもなくなりますわ!!!(正当化)
こんな状況だったから、家で一人残された中学2年とかいうTHE・多感な時期な弟を一人残していくのいくのは精神衛生上よくねーな、心配だな、とは思ってたんすよ。
だからまあ良かったんじゃねーのって。良くはねーけど。
バチバチのまま一緒に居られるくらいなら、別れてもらった方が気が楽だよ。
父親「ていう報告だけ。事後報告で悪いな」
俺「いや、まあ仲は悪かったしいずれそうなるんじゃとは思ってたし」
別に何かが変わるってこともないし。俺がとやかく言うことでもない。でも心配事が一つだけある。離婚するということは弟の養育費を払うことになるワケだけど。
俺「それで、あのぅ、ぼくの学費の方は……」(ゴミクソ)
父親「それは心配ございません」
パパ、神。