「いや、アイツ、マジで何?
あったか~い、じゃねーんだよ。
こっちは冷めきった目でお前を見てるからね。
寒いときに飲むと体を温められるからって幅利かせ過ぎだろ。
例えばさ、俺が「10飲みたいなあ」と思って飲んだとしても、熱くて2しか飲めないことがあるワケじゃん。
いや、許せなくねえ?
こっちは水分補給したくて飲んでるんだっつーの。
今、その瞬間、その刹那に10飲みたいって思ってんのに2しか飲めないのダルすぎるって。
え?2しか飲めないなら5回に分けて飲めば10になるだろって?
馬鹿が。ししおどしじゃねーんだぞ。

ていうかそれサバンナでも同じこと言えんの?
サバンナでそんなことしてたら、その隙に背後からライオンに頸動脈噛み千切られるぞ。
もうさ、なんで飲み物に俺の人生振り回されないといけないワケ?
しかもだからといって無理して飲んだら火傷するし。
金払って口の中を火傷するとか何の罰ゲームだよ。
これ、どこかに訴えられないんですか?
絶対何かしらの法を犯してるだろ。
温かい飲み物に強い弁護士いたら連絡ください。
しかもアイツさ、飲んでいくうちにどんどん冷えていくじゃん。
恥ずかしくないんか?周りの温度に合わせてさ。
自我とか無いんか?
温かくなりたいと願ったのはお前自身だろ。温かくなろうって決めたんだろ?
お前が始めた物語だろ。止まるんじゃねーよ。最後まで自分を貫けよ。
そういうところがダサいって言ってんの。
だから俺は外がどれだけ寒かろうが、冬にテラス席で飲み物を飲むことになろうが冷たい飲み物を頼むことにしているんだよね(ガタガタガタガタガタ)」
奥さん「馬鹿なこと言ってないで温かいの飲めば?」