付き合って3日目の話だ。
俺はYちゃんに「いつでも家に来ていいよ」って
合鍵を渡した。
Yちゃん「えっ」
スピード感ヤバくない?
Yちゃんの「展開早すぎない?色々すっ飛ばしてない?エッチもまだだぞ」とでも言わんばかりの顔は今でも忘れられない。
そのときはまだお互い『友だち』っていう感覚の方が強かったからね。
「チューするのも何か恥ずかしいね…」
なんて言いながらチューしてたくらいだから。
おいおいおい、なんだなんだ??初々しいな???付き合いたてかァ?
※付き合いたてです
俺、シンプルにデレデレ
閑話休題。
もちろんちゃんとした理由はある。
仕事終わる時間がYちゃんの方が2時間くらい早かったから、もし俺の家に遊びに来るってなったら待たせちゃうし、渡しておいた方が何かと都合がいいかなって思ったワケよ。
※なお付き合って3日目
なんなんだ、当時の俺、同棲タイムアタックでもしてたのかな???
ていうかよく考えてみてほしいんだけど、スペアキーって自分で持っててもしょうがないでしょ?
無くしたときのためのスペアキーでしょ。
家の外のどこかに隠して置いておくのは防犯面でガバガバすぎるし
同じキーケースに付けておくのはスペアの意味がなさすぎる。
誰かに預けていた方が確実でしょ。
まあ早い話、ただ単に俺がデレデレだっただけなんですけど。
後から聞いた話だと「元カレとも同棲みたいな感じになった後別れたし今度もそうなるんじゃ、ってちょっと怖くて、あんまり居座らないようにしようって心がけようと思ってたのに秒で鍵渡してきやがった」
って思ったらしい。
まあそんなワケで、早々に合鍵を渡したし、お互いラブラブのラブだったし、俺の家から職場に行く方が20分くらい近くなるらしかったりでYちゃんは結構俺の家に入り浸っていた。多分週5くらい。
20分余裕出来るのはでかいよね。朝の20分はでかい。
それでも朝8時には家出てたけど。クソ早いな。
俺、ノリで同棲しがち
そんなこんなで時は流れ3月、付き合って5ヶ月が経った。
ここまで来るとYちゃんはもう週7くらいで俺の家に泊まっていた。
ほぼほぼ一緒に住んでるようなもんだ。そんな折だった。
「家の契約の更新の手紙来てた…更新しないと…」
とYちゃんがぼやいた。家の契約の更新時期がやってきたのだ。
そっかぁ、そういえばYちゃん自身にも借りてる家があったな。
週7で家にいたからすっかり忘れて……ん?
週7で……俺の家に……?
あれ?家賃もったいなくね?
俺「一緒に住もっか。家賃もったいないっしょ」
家賃もったいないっていう結論に至ってからこの発言までの間、ものの2秒である。
今思い返してみると、俺史上最大のカッコづけどころだったかもしれない……。
もっとイケボで言えばよかった……
ぽぽすこイケメン名場面ランキング堂々の1位じゃん絶対。
ちなみに2位は小学4年生のとき。
当時好きだった女の子が自転車の鍵をクラスの男子たちに取られて逃げ回られてたときに
「俺絶対バレない隠し場所知ってる!!」
って言って鍵もらっといて女の子にすぐ返しに行って、男どもには「ごめん、隠しに行こうとした最中に取られちゃった」って言った瞬間です。
イケすこ過ぎる。(自画自賛)
それにしてもノリが軽すぎるな。
いや、ちゃんと考えた、考えたよ!???ノリだけで言ったワケじゃないよ!!?!?!?
1人だとちょっと広いんだよなあ、2人だとちょっと狭いかなぁくらいかなあ。まあいけるっしょ。
俺はそんなに荷物ないし空いてるスペースあるし、彼女の荷物を置くスペースをある程度は確保できる。荷物どんだけあるか分かんないけど。
それにこの数か月、何の問題もなく一緒に過ごしてこれたんだし「同棲無理」ってなることは無いでしょ。多分。
やっぱりほぼノリで言ってんな!!??