先日帰省したときに駅のお土産コーナーを見ていた。
新潟のお土産って何を買っていくのが正解なんだろう。日本酒とか米は重いし、笹団子は全然日持ちしないし……
なんて悩みながら生菓子のコーナーからスナック菓子のコーナーに足を踏み入れた。
そこで信じられないものが視界の端にチラついた。
ハッピーターン いちごミルク味
なんだ、見間違いかな??俺は目をこすってもう一度『それ』を見た。
ハッピーターンいちごミルク味
間違いない。『ハッピーターン いちごミルク味』と書かれている。
思わず4度見くらいした。
亀田製菓、ついに気が狂ったか。
さすがのハッピーターンでもいちごミルク味は不味いだろうという思いと、ハッピーターンなら何とかしてくれるだろ、という思いが渦巻いた結果
買ってしまった。
食に対する好奇心が旺盛なので、ゲテモノに特攻して自滅することがよくある。
※虫はNG
いつだったかに発売されたカップ焼きそばのショートケーキ味やポテチのショートケーキ味も食べた。
なぜ人類はしょっぱいものにイチゴをブチ込もうとするのか。
もしかして塩バニラ、塩レモンのような奇跡のハーモニーを生み出そうとしてるのか。
あー、分かった。美味しい×美味しい=めっちゃ美味しい、だと思ってるんだな!???
カレーにハンバーグ乗せたら美味いみたいなノリでハッピーターンといちごミルクを掛け合せたな〜〜???
バカ!!!!!!!?!?
まあでも俺は基本舌バカなのでどんなに不味いものを食べようと
「食えなくはない」
「2度目はねーな」
の二言で済ませられる。
バカ舌のデメリットとしてはめちゃくちゃ美味しいものを食べても
「美味しい」
としか言えないところだ。
バカ舌に加えて、俺は季節限定とか地域限定とかそういうものに弱い。
というわけでハッピーターンいちごミルク味は俺の好奇心と限定に弱い心を見事に刺激した。
まんまと亀田製菓の術中にハメられたわけだ。
100%不味いと確信しながらも買ってしまった。
いや、もしかしたら本当はメチャクチャ美味しいかもしれない。
だってあの亀田製菓が作ってて、しかも堂々と販売しているんだぜ?
よく分からない会社が作ってたならおそらく見向きもしなかっただろう。
暴力だ。これはもうネームバリューの暴力だ。
こんなに山積みされてるのだって、人気がありすぎるが故に多めに発注したに違いない。
パーフェクトなレビューをし、いちごミルク味がバカ売れ。
俺がハッピーターンのマスコットキャラクターに就任の未来まで見えた。
※既にマスコットみたいなのいます。(ハッピー王国のターン王子)
そこを退けよ王子。次は俺がそこに座る番だ。
そんな想像に胸を躍らせながらハッピーターンを口に運んだ。
口に入れた瞬間、魔法の粉といちごミルクの粉が喧嘩を始めた。
いや、喧嘩なんて生易しいものじゃない。
抗争だ。2つの粉が俺の口の中で抗争を繰り広げている。
やめて!私を巡ってそんな争いしないで!
俺の心の中の少女漫画のヒロインがそう叫んだ。
ああ…そっかぁ…。あれほどまでに天高く山積みされてたのは人気があって多めに発注したからじゃなかったんだ。
純粋な在庫過多だアレ。