ぽぽすこ行進曲

精神年齢は高校生くらいで止まってます

お湯で戻すタイプのマッシュポテトが俺の中で革命過ぎた

俺はジャガイモが好きだ。






開口一番何を言い出すんだこいつは、もしかして久しぶりに更新するブログでマジでジャガイモの話をする気か?正気か?と思った皆さん

今回はマジでジャガイモの話です。

ちなみに気は既に狂ってます。


とにかくマジでジャガイモが好きだ。フライドポテトだけじゃなくて、蒸かしたイモとかもマジで好き。ジャガイモ全部マジで好き。

さっきから「マジで」と「ジャガイモ」と「好き」しか言ってないけど、ブログ書いてる人間としてこのボキャ貧具合はどうなんだ。


そうだ、やっぱり具体的なエピソードがあった方がどれくらい好きか伝わると思うので、一つエピソードを話そうと思う。

これは俺が関東に来て、初めて夏祭りに行ったときのことだ。

わたあめ、人形焼、焼きそば、たこ焼き。色々な出店がある中で俺はソイツを見つけてしまった。






じゃがバター。






そう、屋台にじゃがバターがあるのを見つけたのだ。その時に受けた衝撃は正にインパクト。

地元の新潟の屋台にはじゃがバターなんてシャレたものはなかったからだ。

俺は自分の生まれが新潟であること激しく後悔した。

関東で生まれていればお祭りの度に外でジャガイモが食べられたのに、と。

だが、同時に俺のテンションのボルテージは最高潮に達した。

外で、しかも出来立ての、じゃがバターがこれからは毎年食べられようになるのだ。

何だこれ、幸せすぎる。俺は夢でも見ているのか?

迷うことなくその場で食べる用と、家に帰ってから食べる用の2つを購入し、すぐに頬張った。





口に広がるバターの風味と、ジャガイモの味とか、塩の味。

絶望的なレベルの食レポ。






「美味すぎて頬がポテッと(ポテト)落ちそう」






あまりの美味しさに、普段ならば思い浮かんでもグッと心の中に押し留めておくはずのクソつまらないダジャレを口走ってしまう。



ダジャレをハナから聞こえていないかの如くスルーする当時付き合ってた彼女。



そんな俺たちの横で綿あめ片手に自撮りをする浴衣姿のJK。



遠くで聞こえる祭囃子。



頬を撫でる、少し冷たい風。



美味い芋。



ここが私の、アナザースカイ。



f:id:graccage:20210612035427p:plain



閑話休題。


俺の好きな芋料理の一つにポテトサラダがある。皆さんご存知の通り、これまた作るのにまあまあ手間の掛かる料理だ。

芋を茹でて、さらに皮をむいて、その上でマッシュしないといけないし、しかもそこから更に色々野菜を入れたりしなければいけない。

多い、手順が多いよ。脱出ゲーかよ。

面倒ならスーパーで買えばいいじゃないか、と思われる方もいるだろうがスーパーのポテトサラダはなぜかあまり好きじゃはないの。何かさあ、酸っぱくない?何だよあの酸味。

そんなワケで、食べたくても作るのが面倒で中々食べれないし、出来合いの物も味が好きではないが故に好物なのに滅多に食べることが出来ないでいた。


そんな俺がある日、スーパーで買い物をしているときに出会った、出会ってしまったのだ。






お湯で戻すタイプのマッシュポテトに。





f:id:graccage:20210612041230p:plain


もちろん一度はスルーした。お湯を入れるだけでマッシュポテトが出来るワケがない。そんなバカなことがあるワケない、あっていいワケがない、と。

人をおちょくるのもいい加減にしろよ、おい。

アツアツな芋の皮を苦労して剥いて腕を痛めながらマッシュして、その先にあるのがマッシュポテトなんだ。

ポテトサラダの完成をエピローグに例えるなら、マッシュポテトの作成まではプロローグだ。

それをなんだこれは。お湯を注いで混ぜるだけでマッシュポテトが出来上がると言う。

こいつはプロローグを丸々スッ飛ばそうとしているのだ。2週目のノベルゲーじゃないんだから。

バカバカしい。そんなうまい話があるはずがない。俺は騙されないぞ。誰が買うかこんなもの。買った。



びっくりした。完全に無意識だった。レジで会計を終えて袋に詰めてる時に「あれ!?!?!買ってる!????!?」って気づいた。

一瞬だけ返品も考えたけど「お湯で戻すタイプのマッシュポテトだけ返品お願いします」って言うのなんかダサくないか、と思ったのでやめた。




折角買ったのだから、と早速それを使ってマッシュポテトを作ろうと試みた。袋を開けると粉末が見えた。

裏面には作り方が書いてある。「お湯を注いで混ぜるだけ」。

どうやらマジでそれだけでマッシュポテトが出来るらしい。

おいおいおい、人をナメるのも大概にしろよ。カップラーメンだって3分待つんだぜ?お湯注いで混ぜるだけって10秒もかかんないじゃん。

無理無理、やっぱり出来るワケないよ。はいはい嘘乙。

心の中でそう思いながらお湯を入れて混ぜた。出来た。




驚きのあまり「マジか」と口から零れた。





俺は今、何をした。





考えるまでもない。お湯を入れて、混ぜた。それだけだ。





それだけなのに、紛れもないマッシュポテトが今、俺の目の前にある。



いや、まだだ。

まだちゃんとしたマッシュポテトになっているとは決まったわけではない。

食べ物にとって重要なファクターとは何か。そう、だ。

まだ味を確認していない。

カップ麺がそうであるように、こういうインスタント系の物はちゃんとしたものより数段味が落ちるものだ。

何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。等価交換というやつだ。鋼の錬金術師で学んだ。

速さを手に入れた分、きっとこいつはを犠牲にしている。そうに違いない、そうでなければおかしい。きっとパサパサの消しカスみたいな味に決まってる。美味い。






しかも驚くべきことに、お湯で戻したことによってアツアツ出来たての、しかもホクホクのマッシュポテトになっている。




なんと。

これを開発した人間はここまで計算していたのか。





天才だ。

これを生み出したやつは間違いなく天才だ。






科学は、ここまで進歩していたのか。






…ブラボー







ブラボー!!!!!!






カルビー!!!!!ブラボー!!!!!!







アンタやっぱり最高だぜ!!!!!!!!














このマッシュポテト食べまくった結果、体重が2キロ増えました。



あーあ。