ぽぽすこ行進曲

精神年齢は高校生くらいで止まってます

出会え!マッチングアプリ!〜看護師編〜

↓22時前に解散した超健全大学生回↓

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深夜2時過ぎのことだ。

その日はなんだか寝付けなかった。

Twitterをぼうっと眺めてたけど、時間も時間だし更新してもツイートが流れてこなくなった。

この時間帯に友だちにラインしても返ってくる可能性はほぼない。

そうだ、マッチングアプリにログインしてる子なら返事来るんじゃないか?
末期症状

早速ログインしてる何人かにメッセージを送った。

数分後、慧さんという人から返信が来た。プロフィール画像はマイメロのスタンプで鼻から下半分が隠されている自撮りだ。。

顔半分隠してるのかぁ…しかもマ、マイメロかぁ…。
先にメッセージ送ったのは自分。

これ、俺の偏見なんだけどマイメロ好きな子ってヤバいイメージ。(ド偏見)

俺「返信ありがとうございます。すいません夜遅くに。なんか寝れなくて。慧さんもそんな感じですか??」

慧さん「私は夜勤中です笑」

笑、じゃねえ。仕事をしろ。

俺はそう言いそうになったのをこらえて

俺「夜勤ある仕事なんだ…大変ですね…ホテルのスタッフさんとか??」

慧さん「看護師です。生活リズム整わないのがアレですけど、意外と暇なときあるんですよ〜」

看護師!!!!!!!

テンション上がってきた。

しかし気をつけろぽぽすこ。お前はテンション上がるとロクなことを言い出さない。

だから落ち着いていくんだぽぽすこ。お前はやればできる子だ。

俺「看護師!周りの友だちにいない職種ですねー。うるさいお局とかいそう…」(ド偏見)

慧さん「あ〜います…笑」

俺「実は慧さんがお局ポジだったり…」

慧さん「違います!!私まだ4年目のペーペーなので!!笑」

4年目ってことは、新卒の22歳で入ったとして、今年26歳…
こういう時ばっかり頭が回る






年上の看護師じゃん!!!!!






その結論に至ると俺のテンションは最高潮に達し、その日は無事眠りについた。

後に、眠りのぽぽすことしてバンバン難事件を解決し、後世に語り継がれていくのだがそれはまた別のお話。


翌日もやり取りを続けていると、どうやら乗り換えの関係で毎回俺の最寄り駅に降りてるらしかった。

昼勤のときであれば18時くらいに終わるので会おうか、ということになった。

コレもしかすると今回こそ二次会で俺の家ワンチャンあるのでは????(ノーチャン)

当日

普段の休日は8時くらいに目が覚めるんだけど、その日は朝7時に目が覚めた。

部屋の掃除もした。

ゴムも買った。
時期尚早

あとは誘い文句だけだ。

「カラオケでも行こう!」

うーん…普通にカラオケ行って普通に解散する未来が見える。


「家で軽く飲み直そうよ~」

うーん…ダメダメ、下心しか見えない。こういうこと言うやつが家入った瞬間に襲ってきたりだとか、「家に来たんだし実質同意」とか言い出すんだよな。


「俺の家近いし映画でも」

……これだ。

これしかねえ。なんつーの、程よい下心感みたいな?(適当)

あくまでメインは映画ですけど、見てるうちに気分と股間が盛り上がっておっ始まってしまうのはやぶさかではない、みたいな。(最低)

アマゾンプライムに入ってるから映画とかドラマとか色々と見れるんだよな。これを使わない手は無い。

どうやらようやく有効活用する時が来たようだ。

この日ほどプライムビデオに感謝した事はないだろう。

いや、むしろこの日のためにプライムビデオに加入したと言っても過言ではない。(過言)

そうこうしているうちに集合時間が近づいてきたので俺は家を出た。

俺「どんな感じの服装?」

カカオのプロフィール画像もマイメロのスタンプで3分の1ほど隠れてたし、もしかしたら集合場所にいても顔分かんないかもと思って服装を聞いておくことにした。

慧さん「黄色のノースリーブのニットに斜めがけのショルダー持ってるよ」

ナース服じゃないんだ……って最初は落胆したけど、よく考えると当たり前だ。

ファミレスの店員だからってファミレスの制服着て集合場所に来たら、有り得ないくらいドン引きするもん。それと一緒じゃん、よく考えろよな。

自分では平静を装ってるつもりでも、年上の看護師っていうワードにやっぱりテンション上がり過ぎてちょっと変になってるみたいだ。

ヘマこかない為にもちょっとくらい気を引き締めてるくらいが丁度いいかも、そう思いながらエスカレーターを降りる。

黄色のノースリーブのニットに斜めがけのショルダー……あ、あの子か。

カバン、服装と確認し、俺の視線は自然と顔の方へと向いた。

前回、永野芽衣だと思ってたら実際現れたのはあいみょんだったからなあ。今回は一体どんな……

……






中学の同級生にメチャクチャ似てるーーーーーー!!!!






クッッッソ似てるゥ!

まさか本人か!????なんであの子がここにいんの!???!?!?!

軽くパニックになったので、1回気持ちを落ち着けるために再度エスカレーターに乗って上に戻った。(1往復)

えっ、いやあ、あのう、何これえ…。どういうこと?

あっちは気づいてないの?これから出会おうとしてる男が中学の頃の同級生だということに気づいてないのか?

…まあそっかあ。プロフィール盛り盛りにしてるし、俺もプロフィール画像の3分の1はスタンプで隠してるし、気づかなくてもおかしくはない…のか?

それに成人式のあとの同窓会のとき、顔、雰囲気、体型とか全部変わったって言われたしな…画像見ても分かんないってことも……

いや待て。俺、カカオの名前普通に本名にしてるぞ!???!?(ネットリテラシーガバガバ)

いくら雰囲気とか変わってても『この顔にこの名前、それにこの肩幅…どこかで見覚えが…あっ、もしかして中学の頃のあいつでは!?!?』ってならない?

いちいち陰キャの顔とか覚えてないか!アハハ!


いやいや、だから冷静になれって。そもそも俺の見間違いの可能性だってある。いやむしろそっちの可能性の方が高い。

だって出身埼玉って言ってたし!

……嘘ついてるだけかもしんないけど。

だってマッチングアプリの名前もカカオの名前も全然違ったし!!!!

……そこはまあ本名使ってない可能性とか全然あるけど。

……あれっ、もしかしてマジで中学の同級生では…!???


あ!!!!!!!でも年齢3個上って言ってた!!!!!

年齢を上にサバ読むってなかなか無いでしょ。


そもそもの話、中学時代の同級生だってお互い会うまで気づかずにマッチングアプリで再会するって一体どんな確率だっつーの。



こうしてる間に集合時間は過ぎてしまっていた。これ以上待たせるわけにはいかない…。

きっと人違いだ、人違い。

俺はそう自分に言い聞かせ、エスカレーターを降りて下に行った。






いやあでもやっぱメチャクチャ似てるよお!!!!






顔のパーツがメチャクチャそっくりだよぉ!!!!

俺はもう一度エスカレーターを登って上に行った。(2往復)

なに、もしかしてそういうドッキリ?

中学のときアホほど陰キャだったくせして一丁前にマッチングアプリなんかやってる俺を笑いに来たのか!?!????(被害妄想)

ひとまず少しでも時間を稼ぐために慧さんに連絡をした。

俺「ごめんね!準備に気合い入れすぎて家出るのちょっと遅れちゃって。もうちょいで着く!」

ここまで読んだ読者はご存知の通りもう駅前には着いてるし、エスカレーターをこの短時間で2往復している。

シンプルに頭ヤバいやつだ。

エスカレーターのほぼ真横に交番があるので、警察に見つかってたら間違いなく声をかけられる案件だったことだろう。


……

なあ、落ち着いてよく考えてみろぽぽすこ。もし仮に中学の同級生だったとして、何の問題があると言うんだ。何もない、何もないじゃないか。

中学の同級生だったからと言ってやることは変わらないだろ。(ヤケクソ開き直り)

それにこのままだとエスカレーター3往復目に突入しそうだし、そうなったらいよいよ警察に声を掛けられかねない。





何よりせっかく買ったゴムを無駄にするのはよくない!!!!
行動基準が最低







俺「おっ……お待たせぇい↑↑!!!」






意を決したとはいえ、完全に吹っ切れはせず。もう9月半ばの夕方だと言うのに冷汗は止まらないし、声は上ずり、目は泳ぎまくっていた。

慧さん「初めまして。もしかして緊張してる?」

慧さんはそう言って、挙動不審MAXハートの俺にも優しく微笑みかけてくれた。





ああ、これが天使か。(成仏)





あ、普通に人違いでした。近くで見たら全然違った。そもそもマッチングアプリで中学の同級生に出くわすワケがないんだよな。(アツい手のひら返し)




結果を先に申しますと





今回も無事、何事もなく解散しました。(予定調和)





これもう言い訳なんですけどわたくし、年上の看護師に緊張しちゃって、ちょっとお酒飲みすぎちゃいまして。

「ちょっと酔っちゃった…///」ってなっちゃったワケですよ。

男のちょっと酔っぱらったアピールってどの層狙ってるんだ???そこで寝てろよって感じじゃない???

頭痛いしちょっと気持ち悪くなってるしで「こんな状態じゃダメだな、日を改めよう」って思った。

駅のすぐそばの居酒屋で飲んでたから駅で解散も出来たはずなのにお店を出た後、慧さんは「家まで送る」って言ってきて。

俺は「大丈夫。大丈夫だから」って言ったんだけど

慧さんは「大丈夫って連呼する人は大丈夫じゃない」って家まで送ってくれた。

家に入り、ベッドに寝かせ、枕元に水を置いてくれた。

慧さん「ちゃんと水飲むんだよ、また遊ぼうね。おじゃましました」

「…情けなさすぎる……」

初対面の女性に緊張しすぎて飲みすぎる、挙句の果て介抱される、そして追い打ちかの如く視界に入ってくる未開封のゴム。

情けないの一言に尽きる。俺の頬を一筋の涙がこぼれていった。








……



というわけで家に連れ込む(?????)ことは成功しました!!!!!!!!(苦し紛れ)