9月某日。
彼女が友だちとナイトプールに行く予定を立てたらしい。
彼女「一緒に来る?」
俺は最初は断った。2人の仲に水を差すワケにはいかないし、ナイトプールなんてウェイパリピみたいな場所は俺にはキラキラしすぎてると思ったからだ。
※ナイトプールに対する俺の脳内イメージ画像
だがしかしだ、待てよ?と。
彼女とその友だちは2人とも可愛い。
ということはナンパ目的のチャラ男が寄ってくるのではないか…??
ナイトプール×チャラ男×ナンパ
最悪だ、最悪の計算式だ。
2人ともそういう類の野郎をあしらう術を心得ているとは思うけど、複数で無理やり囲い込まれるという可能性もゼロではない。
そうなってしまったら2人の楽しい時間が台無しになってしまう。
であれば、俺がボディガードとして行くべきでは??
頼りないとはいえ、男が居るのと居ないのでは安全性が段違いなのでは??
あとやっぱり彼女の水着が見たいわ。(煩悩丸出し)
そうと決まれば行こう、ナイトプール。
俺「やっぱりボディガードとして参加させていただきます」
2人の楽しい時間を守る。そう、俺はあくまでボディガード!!!!!!
※本音は彼女の水着が見たいだけです。
ボディガードと言われてイメージするのは鍛え上げられた肉体だ。
※イメージ画像
俺は肩幅があるので、服を着ている状態であれば体格は良さそうに見える。
ところがどっこい実際は脱いだらヒョロガリだ。
外から見た感じはいい感じだけど、中身は全然ダメ。
ちょうどいい言葉がある。こういうのをハリボテと言う。
うるせーな、お前ら全員そこに一列に並べよ。
このままではイカン。
色黒のチャラ男にナメられてしまうではないか。
ナイトプールに行く日まで時間はそう残されていない。
鍛えて少しでも筋肉を付けなければ、俺は早速その日から筋トレを始めた。
3日でやめた。
慣れないことはするもんじゃない。
前日
行こうとしてるプールに友だちが既に行ったらしく
「浮き輪のレンタルは無いし、現地で買うと高い」
という情報を得たのでドンキに行った。
ドンキなら大体の物は揃うだろう、そう踏んでレジャー用品の売り場に行って浮き輪を探したけど、見つからない。
売場が違うのかな?お風呂用品のコーナーとかに置いてある感じ?
お風呂コーナーを見ても無かったので、俺は近くにいた店員に「浮き輪はありますか」と聞いた。
外国人店員「ウキワ…アー…ウキワ、モウ、ナイ笑」
その外国人店員の目は「9月半ばに浮き輪なんて置いてる店あるワケねーだろ笑」と言ってるようだった。いや、半笑いでウキワナイって言ってたから心の中で絶対思ってた。(被害妄想)
ドンキに置いてないならもう多分どこにも無いだろうなと思ったので、アマゾンで浮き輪、空気入れるやつ、水中でも使えるスマホケースをポチった。
ボディガード、バチバチにナイトプール楽しむ気満々である。
そしてシャワーを浴びてるときにちゃんと乳首周り、ヘソ周辺の毛を剃った。
当日
目を覚ますと、天気はどんよりとしていた。
まあどうせ、どんよりしてても昨日に引き続き暑いんでしょ。
そんなことを思っているとピンポンが鳴った。荷物が届いたようだ。
サインをし、段ボールを受け取り、ドアを閉めた。
俺「いや寒っ…」
昨日まで真夏日みたいな暑さだったじゃん…
スマホで現在の気温を確認してみる。
24℃
う、うーん本気を出せば行けるのでは!?!???
ていうかメインは夜だし!!夜が暖かけりゃ何の問題もないし!!!!
夜の気温を確認してみた。
22℃
……
あ、雨が振らなきゃ雰囲気だけでも楽しめるのでは!??
降水確率も見てみた。
60%
彼女「今年はナイトプールやめとこっか…」
水着見れませんでした。