ぽぽすこ行進曲

精神年齢は高校生くらいで止まってます

大学時代の昼食事情

「クレープ食べたいな」

布団に潜って電気を消して、ちょっと経ってから奥さんが口を開いた。

基本的に俺は布団に入ったら秒で寝ちゃうので、奇跡的に秒で寝なかったときはこうやって寝る前に少し話をしてる。

「最近クレープ全然食べてないな」

確かに外に遊びに行ったときなんかは、スタバとか甘い飲み物を買っちゃうから中々クレープ買おうってならない。

なんだかクレープ食べたくなってきた。


「私しょっぱいやつ好きなんだよね。そういえば、大学のときクレープ屋さんたまに来てたよね」

大学時代、2つくらい移動式屋台でクレープ屋が交代で来ててた。

その片方のクレープ屋の生クリームの量が爆盛りで、それを奥さんは「致死量生クリーム」と呼んでいたらしい。

大丈夫かそれ、営業妨害にならないか。

俺はといえば小豆ホイップのホイップクリームをカスタードにしたりして未知の組み合わせをして「卵と小豆って合わないな…」と当然の感想を抱いてたことを思い出した。


他にも爆弾焼きの屋台が来たりもした。

最初の頃は物珍しさで買ってたんだけど、食べづらい、前半ガチ熱で後半冷え冷え、よくよく考えるとシンプルにでっけえたこ焼き、ということもあってあんまり買わなくなった。

ケバブの屋台も来ていた。

ケバブも一度買って食べてみたけど、育ち盛り(?)の大学生にはイマイチボリュームが足りずこちらも一回買ったきりだった。

あとは運動部がたむろしていて中々そこに突っ込んで買いに行くのはハードル高かった。(陰キャ)


話はそのまま大学時代の昼食事情にシフトした。

奥さんはよくオム焼きそばを食べていた、と言う。

野菜は申し訳程度のキャベツと人参、そのくせ卵の上にはマヨネーズが一面に塗りたくられてて、ただ安くて量はまあまああった。

俺もオム焼きそばをよく食べていた。

カロリーしか取れなかったよね、という結論に至る。

奥さんは「でも今より細かったんだよなあ、なんでだろう」

と首を傾げていたので、「謎ですな」と返した。


俺が一番食べたのは多分親子丼だったと思う。

親子丼とは言うけど実態は唐揚げの卵とじ。確かに親子ではあるけれどもさ……。

と思ったけど余った唐揚げをリメイクして作るのは結構メジャーみたい。

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勉強になりやした……。

まあまあまあ。

これを親子丼と呼ぶのかどうかは今回どうでもよくて、問題はこの親子丼がクソしょっぱかった。

元々味が濃いめの唐揚げに濃いめの味付けの卵でとじて……

塩分過多になるが!?!???


「お昼、一回も一緒に食べてないよね」

奥さんの言う通り、同じサークルだったのにも関わらずお昼ご飯を一緒に食べたことすら一度もなかった。

在学中はそれくらいの仲でも結婚しちゃうんだから人生分かんないもんだよなあ。

お昼一緒に食べてたとしたらお互いよく食べてたオム焼きそばだったかもと考えていると俺は寝てしまった。