スーパーの惣菜にミートローフがあるのを見つけた。
珍しっ、と思い購入。
名前は知ってるけど、食べたことはないんだよな。
これが正しいミートローフなのか、それともスーパーの独自解釈のミートローフかは知らないけど、滅茶苦茶に色々盛られていた。
ハンバーグみたいな肉の塊の上にマッシュポテトがドカっとトッピング。
その上に大量のチーズが散りばめられており、極めつけは更にその上にケチャップがこれでもかとかけられていた。
なんていうか、少し意外だった。
エッグベネディクトとか、そっちの方向の『何かよく分かんないけど、ちょっとオシャレ』みたいなグループの料理かと勝手なイメージを持ってたけど、全然そんなことはなさそうだった。
ていうか、あの、言っていい?
バカの味がしそうな気がするんだけど。
いや、でもこれ完全に偏見だな。良くないな。
もしかしたら全部の味が合わさって奇跡のハーモニーを奏でるのかもしれない。
めちゃくちゃ素敵な味になるのかもしれない。
そう自分を鼓舞し、一口食べた。
…!!!
やっぱりバカの味だわ。
全部の味が合わさって奇跡のハーモニーを奏でるとか、そんなことはなかった。
それぞれの味がそれぞれで、全力でブン殴ってくるだけだった。
もうね、見た目通りの味。
こういう味なんだろうな、という予想を一切裏切らない。
ド直球かつ猛スピードで、予想という名の道をそれぞれの味のパワーで通り過ぎるような感じ。
美味いというよりは、気持ち良い、が感覚的に近いかもしれない。
気持ち良すぎて、一口食べた途端笑いがこみ上げた。
ごめんやっぱ前言撤回。食べた感想が『気持ち良い』はかなり変態だな。
美味い、美味いよ。俺は好きだよ。
でもこの味、バカだよ。